運命の女神
自分の影を捕まえようとした男がいた。
男は影に向かって一歩、二歩と進む。
だが、影は男から離れる。
男は足を速める。それでも同じ事だ。
ついに男は走りだす。男が速く走れば走るほど、
影も早く走る。手に入りそうにない宝物のようだ。
だが、見よ!その風変りな友人は、にわかに振り返ると、
影と反対の方向に歩いていく。
ほどなく後ろを見る。いまや影は男を追いかけてくる。
美しい女性たちよ、私はしばし気づいた........
運命の女神は、われわれをこれと同じように扱うことに。
一人の男が、全力で女神を捕まえようとする。だが、時間と
労力を無駄にするだけだ。
別の男は、どう見ても女神から遠ざかるように走っている。
だが、そうではない。
女神自身は、男を追うのを楽しんでいるのだ。
「寓話集」 イヴァン・クリロフ 1768〜1844
(権力に翻弄されないための48の法則、より抜粋)
女神は気まぐれ、振り向いて、いつ微笑んでくれるのだろうか。
草花の匂い
子どもの頃に歌った小学唱歌である。
100年ほど前までこの歌は、日本中で歌われていたという。
『最近のイタリアの新聞に、米国の研究者によると「大気汚染
が原因で草花の匂いが低下」したという記事が載った。
1800年代には、野生の花の匂いは、1キロから1.2キロ先まで
届いたのに、現在はわずか200メートルに過ぎないという』
産経新聞、「イタリア便り」より抜粋
草花だけではない。ハウス栽培の季節を問わない野菜や果物
たちが、匂いや香りを失い、われわれの五感を狂わせる。
「花は紅、柳は緑、 真面目 ( しんめんもく ) 」 宋時代の詩人、
蘇東坡 が歌った、ありのままの自然はどこへ行ったのか。
我が家の小さな庭の一角に、毎春咲く「匂いうつぎ」の花と
香りは、通りすがりの人たちが振り返って行きます。
まさに、万人が帰りたいと願うところ、それは里山や草木の
匂いがするあの懐かしい自然かも知れない。
不条理の選択
「客」
雪に閉ざされた高原の小学校に、一人住む教師ダリュ。
そこへ老憲兵が、一人のアラビア人殺人犯を連れて、暫く
預かれ、とやって来る。
憲兵は、アラビア人を置いて山を下りていった。
ダリュは、この男を、警察に渡すか、逃がすか、思い悩む。
ダリュは、アラビア人を連れて峠に出て、山を降りる二つの
道を示す。
一つは警察へ、一つは自由の道へ出る、と言い、アラビア人
を釈放した。
ダリュは自らの選択をアラビア人に委ねた。
ダリュが教室へ帰ると、黒板に、
「お前は兄弟を引き渡した。必ず報いがある」と書かれていた。
選択の不条理を、カミユは見事に描いて魅せた。
遠い日、サルトル、カミユ、ボーボアールの一時代があった。
中田英寿の挑戦
強靭な精神力を持って、サッカーと向き合い、「サッカーしか
知らない人間になりたくない」
という高校時代の志どうり、29歳の若さで電撃引退した。
以後、身につけた語学力を持って、世界を巡り自分探しの
旅が始まる。
中田の語学力は半端ではない。イタリア語は、ほとんどの訛り
も分かる程上達、流暢な英語を話し、スペイン、ポルトガル、
フランス語も簡単な会話はこなす。
6/2 日本テレビ系で、「中田英寿の真実、僕が見たこの地球」
が放映された。引退後の2年間、中田の世界を見る旅の同行
取材記録である。
凄惨な紛争、貧困を抱えたアフリカ、コンゴやルワンダにまで足
を伸ばす。
今の自分に、何が出来るか?世界のサッカー選手たちとの交流
を通じ、今、世界で起きている様々な問題、紛争、飢餓、貧困、
環境等についてコミュニケーションをとりたいとも言う。
6/7 中田英寿主催のサッカー試合を行う。
「プラスワン・フットボールマッチとして、サッカーのスター選手を
集め、試合を開き、見に来た人に、地球の問題を考えてもらいたい」
という。
地球の一市民として、世界の現実を見つめる中田英寿に限りない
エールを送りたい。
以下、「中田、地球を旅する」ホームページを、是非ご参照願いたい。
http://www1.ntv.co.jp/zero/nakata/
奇跡の生還
記念した、今年4月の特別フォーラムのタイトルである。
「550人以上が重軽傷、107人が死亡、108人目の
犠牲者になると言われていた鈴木順子さんがこの特別
フォーラムの主役であった。
鈴木順子さんは、家族の懸命な介護と、本人の強い
生命力で奇跡的な回復を遂げた。
事故から約5時間後救出され、意識不明で自発呼吸も
間もなく止まった。
回復の見込みはない。覚悟しておいてください、と家族
へ死の宣告が下された。
しかし家族は、意識不明の順子さんの耳元で『順ちゃん、
順ちゃん奇跡を起こそうよ』」と言葉をかけ続けた」
順子さんは、驚異的な回復を成し遂げたという。
(産経新聞 正論抜粋)
実は、この家族、筑波大学名誉教授 村上和雄氏の
ラジオ放送、「笑顔や明るい心が良い遺伝子をオンにする」
を聞き勇気づけられたという。
今年4月、順子さんは、この特別フォーラムの舞台に、自ら
車いすを操り登場した。
村上教授が紹介する順子さん語録
「形のないものでも大切なものがいっぱいある。愛情とか
友情とか」
「この宇宙で、自分はひとりで生きていると思ってるねん。
生かされていることを忘れているねん」
順子さんが絞り出すこの言葉はとてつもなく重い。
村上教授は、順子さんを支えた家族の祈りにも似た愛が、
遺伝子をオンにし、脳を活性化させ奇跡が起こったと言う。
| そうだ!絶対うまくいく!―「できる」遺伝子が目ざめる生き方・考え方 | |
![]() | 村上 和雄 海竜社 2006-01 売り上げランキング : 13884 おすすめ平均 ![]() ものは考えよう 遺伝子オン? 元気がでる一冊Amazonで詳しく見る by G-Tools |
若き女性企業家の挑戦
真の国際貢献の有りかたが何であるかを身をもって示して
くれた。
夢は起業の原点であるバングラデシュに学校をつくること。
そして、マザーハウスの名の由来である、バングラデシュ
でアパートの前に住んでいたストリートチルドレンたちが
安心して住める家ができること、だという。
25歳にして、この夢と志の高さを、利権にまみれた国会の
先生方は見習ってほしい。
一歩踏み出す勇気!山口絵理子の流儀であろうか。
青春時代は、いじめ、非行のさ中にあり、自分の居場所が
わからなかった。大学時代、国際機関の途上国援助の矛盾
を感じ、現場を見なければという思いで、アジア最貧国の
バングラデッシュへ渡った。
「この貧しさに必要なのは、施しではなく、自立援助だ!」
対等な経済活動という理念の下、マザーハウスを立ち上げた。
特産品のジュート(麻)を使った高品質バッグの現地生産を
スタートさせた。苦難、挫折に満ちた道のりであったが、彼女の
身に付いたねばり腰で乗り切った。
これ以上われわれが語るべきことはない。素晴らしい若き起業
家である。夢に向かって踏み出す勇気に拍手!である。
以下、中村絵理子さんのブログ、紹介記事等のホームページに
アクセス願いたい。
http://www.mother-house.jp/ceo/
くれない族
ない世界でも特異な国となった。ハマコー流に言えば、
自分の国を自分で守れず、他国に依存するのは、国家
とは言えない、という。
評論家 金美齢氏に言わせると、そのくせ「政府だろうが、
会社、学校、友人、家族だろうが、何をしてくれない、かに
をしてくれない、とクレームをつける声は沢山聞くが、自ら
相手のために何々をするという話は滅多に聞こえてこない。
大多数の日本人が「くれない族」になってしまった。これ
では国は衰退の一途であろう」という。
かって、アメリカ大統領、ジョン・F・ケネディーは「国が何を
してくれるかではなく、国のために何ができるかを問いたまえ」
と説いた。
「くれない族」とはよく言ったものだ。家族、隣人、世界の友
との連帯を忘れ、何を背負うつもりなのか。
今、世界の眼は、日本ではなく、ロシア、中国、インドに集まる。
戦後民主主義、一国平和主義にどっぷりとつかり、生活第一
などと言っているうちに、日本は、世界の檜舞台から降ろされて
しまうかも知れない。いつ眼が覚めるのであろうか。
| 戦後日本人の忘れもの―金美齢の直言 (WAC BUNKO 76) | |
![]() | 金 美齢 ワック 2008-01 売り上げランキング : 8937 おすすめ平均 ![]() 台湾人に教わる日本の心 外から見た日本Amazonで詳しく見る by G-Tools |
男はタフでなければ.........
登場する私立探偵、フィリップマーロウがつぶやく名セリフ
がある。
「男はタフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ
生きている資格がない」
この名セリフは、角川映画「野生の証明」のキャッチコピーに
使われたというが、チャンドラーのオリジナルは、「ハードで
なければ生きていけない、ジェントルでなければ生きていく
気にもなれない」ということらしい。
こんなキザなセリフとトレンチコートがお似合いのスターが、
ハンフリーボガードである。
「俺はこんな男だが狂った世界を黙って見ちゃいられない
そのうち君にもわかるさ 君の瞳に乾杯」
映画「カサブランカ」の空港でのラストシーンで、リックがイルザ
を説得するこれもキザなセリフである。
「Cheers! Looking at you, kids.」 こんなセリフをさらりと
言ってのけたボギーに乾杯!
男の孤独感と哀愁を漂わせたボギーと若き清廉バーグマンの
魅力あふれる一作であった。主題歌、As time goes by は、
ビリーホリデイなどが歌うジャズのスタンダードナンバーである。
映画「カサブランカ」はハリウッド映画史100年の中で常に
トップスリーに入る、第二次大戦下の愛と反戦のラブストーリー。
| ロング・グッドバイ | |
![]() | 村上 春樹 おすすめ平均 ![]() 読み始めたらやめられません。 村上春樹の翻訳は良い 評価は難しいです 血の通ったマーロウに会える 1950年代の北米西海岸ロス・アンジェルスが舞台Amazonで詳しく見る by G-Tools |
Copyright (C) 2006 my freedomlog rights reserved.
Template&Material : TENTEN★くらぶ
ホームページ
アフィリエイト レンタルサーバーFC2ブログ







1950年代の北米西海岸ロス・アンジェルスが舞台