my freedomlog

美しき国、心と身体を磨く正論ブログを目指す。

星野ジャパン、決意新たに

北京五輪結団式に参加した星野監督は、

「四年に一度のために必死になってきた(他競技)の
選手たちを見て、野球もやらなきゃいけないと思った」

 目指すは金のみ、星野ジャパンの決意を新たにした。
 (産経新聞 抜粋)
 
 数多くの闘魂伝説に彩られた星野仙一氏は「負けない
子供を育もう」と子供たちの将来に夢を託す。

 「おまえのお父さんまた打たれたな」「よく負けるなあ」
今日学校でこんなこと言われたと、娘が妻に泣きながら
話すのをドア越しにたまたま聞いてしまい、僕は二人の
いる部屋に入れなかったことがある。

 「パパは年も取ったし肩も肘も痛めて最近は調子が出て
ないけど、あなたが小さい頃にはもっと頑張っていたのよ」
妻は娘に一生懸命説明してくれていた。

 僕自身は娘に何も言ってやることができず、心の中で
「ごめんな」と詫びていた。

 子供が学校で辛い思いをすることは親にとってもさらに辛い
ことなのだ。

 最近の子供は賢いけれど、その賢さが頭にばかり偏って
いるように感じている。まず基本的な心と身体を鍛えていか
ないとアンバランスで自分勝手な日本人になってしまう。

 教育改革、教育改革と政府は言っているけど、心の教育
に重点を置かなくちゃいけないと僕は思う。

 心の教育の基本はやはり家庭にあるだろう。最近の親は
盲目的に子供を愛しているようだけど、親の愛は厳しい愛じゃ
ないといけない。

 子供だからいたずらもするだろうが、「いいこと」と「悪いこと」
の区別はきっちり教えていかないといけない。わが子を距離を
置いて、客観的に見て、子供の変化に気付いてあげることも
大事だ」 (星野仙一語録)
 
 人は、この世に生まれて来る時に、重要な任務を背負って
生まれてくる、筈である。

 親の背中で感じるぬくもりと、子守唄を聴き、その子はあふれ
る親の想いを受け継ぐ筈である。

 チームや共同体の中で必要なのは他者への協力と貢献の
精神である。人は皆、この心を持って生まれてくる。

 親はしっかりとこの心が育まれるように子供と向き合うことが
大切だ。

 負けないことは必要だが、勝つためだけに他者を乗り越えて、
或いは犠牲にしてはいけない。身勝手にならないように、ルール
やマナーの中で戦うこと教えねばならない。

正直とは

田中日淳氏(元池上本門寺管首)は、先の大戦終結後、
シンガポール、「チャンギー刑務所」で、日本人BC級戦犯
の教誨師を務めた。

 太平洋洋戦争の終結後、多くの日本兵が収容され、BC級
戦犯として、不当に裁かれ、死刑に処せられた。

 部隊の中で、お経が読めるのはお前しかいない、だから
行ってくれないか、というようないきさつで、チャンギー刑務所
へ向かったという。

 チャンギーのPホール(死刑囚房)に毎日通うようになった。

明日のない環境の中で、なおそれぞれが立派な方ばかり
で、学ぶことばかりであった。

 その人たちから私に託されるものがあった。「遺書」である。

 妻に、両親に宛てて、何としても届けてほしい、と。

 私は迷った。英国管理の下、当然、収監者と外部との物品
の出し入れは厳しく禁じられていた。

 正直とは、どういうことか、という問いの前で、私は立ちつく
した。

 「論語」と出会った、というしかない。たまたま開いたページ
に、「正直」をめぐる問答が出ていた。

 葉公という知事が孔子のところにやってきて「私の村には、
他人に自慢したいくらいの正直者がいる。その者が盗んだら、
子は隠す。子が盗んだら父は隠す。その中に、おのずから正直
が現れる」と。

 この孔子の言葉に、はたと考え込まざるを得なかった。

 「隠す」とはどういうことか、(盗んだという)事実は隠せない。
その上で、子どもが親をかばうとすれば、方法は一つしかない。

 父の身代りになること。「私がやりました」と罪を引き受ける、
自分が犠牲になる、自分を捨てはじめて親をかばうことができる。

 これが本当の親子の情であり、真実の情なのだ。孔子はその
ことを教えているのではないか。

 そう考えたとき、迷いが消えた。発覚したら、自分が犠牲になれ
ばいい。遺書を、魂の叫びを、禁を破っても命がけでお預かりしよ
う。 心は決まった。

 振り返って、私はその時、仏教の説く「真実」を学んだのである。

 産経新聞 (南方収容所で学んだ真実)より抜粋。


 田中日淳氏は、85歳の時、今日まで大切にお預かり
していた遺書、直筆の手紙など9点を、靖国神社、「偕行
文庫」に奉納させて頂いた、という。

 現在90歳を越えられて、「正直」とは何か、と考えつめた
日々が蘇る。

 先の大戦で、祖国を背負って戦い、命を落とした英霊たち
が、何を思い、愛する人たちに何を遺したかったのか、未だ
想いを馳せるという。

忍耐力

「人が時代を作り、時代が人を作る」 佐藤愛子氏が、
文芸春秋に寄せたエッセイである。

 しごと なされよ

 きりきりしゃん と
 
 かけたたすき  の

 きれる ほど

 村外れの水車小屋の番人である五一じいさんは、機嫌
よく歌を歌いながら一日中働いている。

 愛子氏が学んだ、小学校2年の教科書に載った「五一
じいさん」は、唱歌にもなって、皆で合唱したという。

 きりきりしゃん と仕事をする、働くことの美徳が子供たち
に染み込んでいった。

 「日本女性は、我慢強いことは世界一です、出産のとき
日本女性はどんなに苦しくても決して泣かない」 と先生
は言った、という。
 
 私の父(佐藤紅録氏)は、

 「強いということは、誇りを持っているという事だ」 

 「人として誇りのない奴がグウタラになる」 

 「カネカネという奴は下司野郎だ」

  と言った、という。

 こうしてある時代の日本人の基礎が作られていった。

 それが良いとか悪いとかをここでいうつもりはない。

 しかし、国破れ、どん底から奇跡の経済成長を遂げたのは、
こうした努力勤勉、忍耐、克己の精神が染み込んでいたから
ではないだろうか。

 苦しい時は遠慮せずに泣けばいい。

 無理に我慢しているとプッツンする。

 苦しい時に泣かないのは、無駄な我慢だという。

 今はそういう。

 しかし、愛子氏は言う。

 我慢に無駄はない。たとえ理屈に通らぬ我慢であっても、
だ。なぜなら、それによって鍛えられて身につく精神力が
有るからだ。それが生きていく上でモノをいう。

 世の中、理不尽や、不如意が満ち満ちている。闘うにも
闘えない場合がある。地震や旱魃などの自然現象だ。

 坑いようのない病気や死別だ。その時にモノを言うのが
「耐える力」ではないのか。

 (文芸春秋 SPECIAL より抜粋)

 耐震偽装、食品偽装、何と教員採用汚職まで、偽装が
万延する。汗を流さず手抜きをする、ズルをする。我慢や
辛抱を嫌う。


 日本人が持っていた高い倫理観、忍耐力が揺らいでいる。

 軸足を失ったコマは回ることが出来ない。

 きりきりしゃん、 と仕事をして、先人たちが流してきた汗の
結晶に応えねば申し訳が立たないであろうに。

シャレかジョークか

 ”あなたの瞳に虹を見た”と歌った歌手がいた。

 壮絶な生きざまを魅せた、水原弘である。

 あなたの瞳や心に、虹や光を見て、ああこの人に
ついて行きたい、と言い、連れ添った人も多い。

 長年連れ添って、今、何故か光るところが、どこか
違う。

 
 風呂で釣りをしている男に、通りがかりの男が
訊ねた。

 釣れますか?

 旦那、これは風呂ですよ。


 初めは、今どき人気の小咄から、次は、アルベール・
カミユのエッセイからである。

 ああかん違い、すれ違い、人の世の不条理であろうか。

伝説のブルースシンガー。

愛を受け入れぬ人は 愛を与えようとしない
 
魂は死ぬことを恐れ 前向きに生きようとしない

あなたは思う 愛とは_

運のいい人が、強い人が手にする

でも思い出して
 
冬の間_

冷たい雪の下で 太陽の愛を感じた種は

春に美しいバラとなる。

1960年代、反戦運動に揺れるアメリカの若者達を熱狂させ、
麻薬と激情の中で歌い続け、27歳の若さで逝ってしまった、
伝説のブルースシンガー。

 ジャニス ジョプリンが歌う"The rose" の一節である。

 彼女は、何を求め、何を伝えようとしたのか。

 『彼女は、ステージに立つたびに、心の一部と、魂の全部を
僕らにくれた。だが、彼女は逝くときに、僕ら全員から何かを
持ち去った。

 彼女は美しかった』

 ラルフ・グリーソン(音楽ライター)が、友へ捧げた追悼文である。


 彼女は、今でもどこかで、この歌を歌っているに違いない。

解のない問題

「数学嫌いな人のための数学」 小室 直樹 著

数学には、「解のない問題」、「解があっても解けない方程式」
つまり答えのない問題も有る、という。

 古代ギリシャに、三大難問があった。

 角を三等分せよ

 円と等面積の正方形を作れ

 形が同じで体積を二倍にせよ


 これらの問題が、不可能と証明されたのは十九世紀に
入ってからだという。

 著者は言う。

 『いかに解くべきか?」 ここに問題がある。この考えこそ
が、そもそもの大間違いだ。

 問題には解(答え)のない問題もある。このことをギリシャの
三大難問は教えてくれる。

 ここが肝要。 政治家にとっても、起業家にとっても、このこと
を覚る(さとる)ことが一番大切なのである」

 数学の効用は、まさにここにある。今の学校教育では、解(根)
のない方程式があることなんて本気になって教えてくれない』

インドヒンドゥーの神、阿修羅は、あまりにも正義を主張しすぎて、
他の神々より天界から追放されてしまったという。

 実社会では、答えは一つではない。正義も、真実も一つではない。
一つの答えを選択するのは容易ではない。他者を傷つけず、自己も
共同体も、ともに生きながらえる答えを見つけねばならない。

やわで身勝手な若者が育つ。思い通り行かない世間をねたみ暴発
する。真因は何か。対策は? この問いに答えは有るのか。

騒然たる世相である。 つらい選択に耐える精神を養うのは、学問
より、幼少期に受ける親たちの、子供たちの将来を見据えた公正な
スキンシップなのかも知れない。

花のうた

詩人 黒田三郎さんに、「見ることなく」という詩がある。


 「それを見ないわけではないのに

 勤めにいそぐ駅までの道の

 どのへんにこぶしが咲き

 れんぎょうが咲き

 沈丁花がかおるのかを

 僕は知らなかった  

 なんと多くのことに気がつかず

 ただひたすら道をいそいでいたことだろう

 遅刻すまいとただそのことしか

 念頭になかったかのように

 五十歳を過ぎたある日突然勤めを止め

 これからどうすればよいのか

 見当もつかなかったのに

 その日から僕には

 見えなかったものが見えるようになった

 いつも通る道のあちこちに

 さまざまの花が咲いているのが」


 「花のうた」 黒田三郎 (小学館刊行)より引用。


 何とも切ない、うたである。勤めている間に、何故見え
なかったのだろうか。

 この詩の主人公は、きっと精一杯働いていたのだろう。

 でも、働いているうちに、見る花のほうが、明日の、より
良い仕事への活力になる様な気がしてならない。

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