守屋夫妻の品格
純文学者の遠藤周作氏は、いたずら好きの
「狐狸庵」の顔を持っていた。
産経新聞の記者が、遠藤周作氏宅に、原稿料を
持参した時の話である。
封筒に入った現金を、遠藤さんは、奥さまが台所
に立ったすきに、素早くポケットにしまった。
そのまま酒宴になり、奥さまが車で送ってくれること
になった。何を思ったのか、記者は車の中で、奥さま
にお小遣いをと、千円札を差し出した。
もちろん、運転中の奥さまは「結構です」と首を振る。
「おれがもらう」と手を出したのは助手席の遠藤さん
だった。
帰宅した遠藤さんは、奥さまにこってり絞られたらしい。
「お金をお返しするから、ポケットから出して下さい」
酔っていた遠藤さんは、千円札を出そうとして、原稿料
の入った封筒まで引っ張り出してしまった。
守屋夫妻の妻は、接待を、「おねだり」したという。
このふた組の夫妻の違いはどこからきたのだろうか。
自分の夫を、坊やと呼び尻に敷く妻の品性は、育ち
なのか、環境なのか、夫妻はどう支えあったのか聞いて
みたい。
狐狸庵先生の話などが紹介されています。
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