不条理の選択
「客」
雪に閉ざされた高原の小学校に、一人住む教師ダリュ。
そこへ老憲兵が、一人のアラビア人殺人犯を連れて、暫く
預かれ、とやって来る。
憲兵は、アラビア人を置いて山を下りていった。
ダリュは、この男を、警察に渡すか、逃がすか、思い悩む。
ダリュは、アラビア人を連れて峠に出て、山を降りる二つの
道を示す。
一つは警察へ、一つは自由の道へ出る、と言い、アラビア人
を釈放した。
ダリュは自らの選択をアラビア人に委ねた。
ダリュが教室へ帰ると、黒板に、
「お前は兄弟を引き渡した。必ず報いがある」と書かれていた。
選択の不条理を、カミユは見事に描いて魅せた。
遠い日、サルトル、カミユ、ボーボアールの一時代があった。
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