草花の匂い
子どもの頃に歌った小学唱歌である。
100年ほど前までこの歌は、日本中で歌われていたという。
『最近のイタリアの新聞に、米国の研究者によると「大気汚染
が原因で草花の匂いが低下」したという記事が載った。
1800年代には、野生の花の匂いは、1キロから1.2キロ先まで
届いたのに、現在はわずか200メートルに過ぎないという』
産経新聞、「イタリア便り」より抜粋
草花だけではない。ハウス栽培の季節を問わない野菜や果物
たちが、匂いや香りを失い、われわれの五感を狂わせる。
「花は紅、柳は緑、 真面目 ( しんめんもく ) 」 宋時代の詩人、
蘇東坡 が歌った、ありのままの自然はどこへ行ったのか。
我が家の小さな庭の一角に、毎春咲く「匂いうつぎ」の花と
香りは、通りすがりの人たちが振り返って行きます。
まさに、万人が帰りたいと願うところ、それは里山や草木の
匂いがするあの懐かしい自然かも知れない。
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